大韓民国

  • 六月は水無月だが、今年ばかりは蹴鞠(蹴球)月と呼びたいワールドカップ一色だった。
     日本も頑張ったが、「ニッポンチャチャチャ」と、はしゃいでいた知人のメールも、翌日は「ニッポンチェチェチェ」に一変。
     代わって耳に親しんだのは「テーハンミングック」の大合唱だった。
  • 音を聞いていると、自然に大韓民国(ダイカンミンコク)の文字が浮かぶほど、日本の発音に似ている。
     同じ漢字文化圏の国なのだと、当たり前の事実を再認識した。
     日本の漢字の発音には、唐時代の長安(西安)で使われていたという「漢音」、それ以前の中国南方系の音とされる「呉音」、宋・元・明・清の音を伝えた「唐音」、入宋僧らが持ち込んだ「宋音」がある。
  • 行をコウと読むのが漢音、ギョウは呉音、唐音・宋音では行灯などのアンとなる。
     韓国の音が何音なのかは知らないが、ハングルを見てもちんぷんかんぷんだった隣の国が、テーハンミングックの合唱で、急に親しみを増した。  W杯共催の思いがけぬ収穫である。(群星)