離巣虎たちの午後

  • 小春日和の昼下がり、
     都心の公園で一休みしていると、ベンチで居眠りをしたり、ボーッとしている中年男性が目立つ。
     リストラされた人たちだろう。
     そんな光景を眺めているうちに一句浮かんだ。
       離巣虎の
         離ればなれに憩ひけり
  • 長年勤めた会社を突然追われた企業戦士たち。
     リストラの音が、巣を離れた虎という文字に重なった。
     かつては出世を競い、部下を怒鳴り散らしたであろう猛虎も、 古巣を追われた今は孤影悄然、猫のようにおとなしく身を屈めている。
  • かくいう筆者も元離巣虎の一頭。
     新たな巣、梁塵社から先月、文庫本を出した。
     離巣虎ならぬ野良猫に身をやつし、飼い猫をからかい、野良の身を嘆いた挿絵入りのユーモラスな句文集。
  • 「猫っ句 二夜王たちの物語」(詳細は梁塵文庫・既刊案内を)
    ⇒ 梁塵文庫
     定価1050円。ご興味を引いたら、梁塵社にお申し込み下さい。(群星)