朋友、酒友、亡友

  • 中学生のころ、父親に「おい、ポンユーは元気か」と聞かれるたびに、
     凡友つまり平凡なつまらない友達と解して不愉快だった。
    ポンユーは中国語で朋友と知ったのは、後のことだった。
  • 友という字は又を二つ並べた会意文字。
     又は指を出した右手を表す象形文字で、各々手をもって助ける意味だという。
    現在でも就任式や婚礼の際、聖書に双方の手を置いて誓いを立てるが、そういう二人の手を表したのが友の字になったらしい。
  • 友達にも知友、親友、心友、畏友、清友、酒友、病友などから、
     つきあってためになる益友、かえって損になる損友、忠告をしてくれる争友、書物の中の尚友、志を同じくする執友、死を共にと誓った死友、本当に死んでしまった亡友、果ては同性愛の念友等々限りがない。
  • 二月末に僚友で酒友だった二歳年下の友人が急逝した。
     互いに詮索せず、といって隠し事もなく、こちらはほとんど聞き役だったが、時々会って酒を飲むだけでほっとした。 春愁のこの季節、また一人、酒友が亡友になり、寂しさしきりである。(群星 昴)

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