青年失業家

  •  那覇の飲食店の色紙に、「青年失業家」と書いてあるのを見つけた。
     学校にも行かず、就職もせず、たまのアルバイトで遊び暮らしている潜在失業者を「フリーター」というらしい。フリーアルバイターの略だ。
     語感といい、「フリーターです」という若者のしたり顔といい、ごまかしているように思えて仕方がない。就職難の事情は承知しているが、フリーアルバイターすなわち自由労働者、昔は日雇いといったものだ。
     会社勤めが全てではないし、アルバイト暮らしも結構だが、要は生涯の仕事を見つけるまでの時間稼ぎだろう。フリーターなどと安直な横文字にすがらないで、堂々と「青年失業家です」と言ってみたらどうか。そそっかしいお嬢さんがプロポーズしてくれるかもしれない。
  •  他人に勧めず、お前が名乗れって?
     それはご免こうむる。老年失業家では洒落にならない。 (修大)
  • ■HP「言葉の工房annex」開設
     梁塵社スタッフの随筆、小説、詩などを連載する新しいホームページ「言葉の工房annex『コジンクン』」( http://www.shudai.com/ )を開設しました。「温語知新」「嘘八百」「よこっとび20世紀」「亭主のつぶやき」「二夜王物語」「酔眼朦朧体詞集」と、ゲストの「大安吉日ノーテンキ」。お楽しみ下さい。